中学校のライバル鄭凱應さんと、先日再会しました。昨年11月に福岡で行われた日本プロ野球戦力外テストで、数年ぶりでした。そして今回は台湾プロ野球のキャンプ基地を案内していただきました。
彼は小学校でLLB、中学校ではポニーリーグとIBAの台湾代表でしたが、高校は怪我で選手から引退しざるを得ないことになりました。引退後にアメリカでトレーナーや球団管理について学ばれました。そして高校野球の指導者を経て今はプロ野球球団・中信兄弟でスカウトとして活躍しています。 台湾プロ野球のドラフト高卒枠は、私たちの代から始まりました。その年国内でプロ野球選手となった同級生がたくさんいましたが、その後プロ野球から引退してする選手も多くいました。私たちも選手から、その後選手に機会を与える立場に変わりました。
その二人に共通していた感覚は選手の態度に関してでした。服の着かたやグランド内外の態度、話し方など全てがこの選手に投資するかしないかの判断基準となります。そして鄭さんは「野球は運動であり、教育の一環でもある。プロになれる人間は限られているからこそ教育をしっかりしなければなりません。良い教育と態度や習慣を身につければ、幅広い分野で活躍することができます」と、われわれの考えに共通ところでした。
台湾と日本は野球留学以外の分野でも、相互にに学べることはまだまだたくさんあります。野球を引退した後でも野球に携われることに感謝し、さらに良い環境作りに取り組んで行きます。お互いに頑張りましょう。
野球はスポーツであり教育である 2019.04.12
アスリート指導のインターンシッププログラムに参加している片山さんは、台湾にきておおよそ1ヶ月経ちました。最初は右も左もわからない状態から、相手が話していることも少し聞けるまでになられました。現在午前中は大学にある語学クラスで中国語を勉強し、午後は新北市福營中学校にて野球の指導をしています。
3月は選抜大会がありましたが、片山さんは試合での失敗を記録し、試合後早速選手に走塁の技術や考え方を指導していました。「この一ヶ月間の指導を通して感じたのは台湾選手の打撃センスは抜群ですが、走塁や守備についてもっと細かいことを教えたらさらに良くなる」とのことでした。
四月から日本に留学する予定の周くんとも交流し、走塁技術と日本の野球について教えてくれました。周くんは、片山さんの母校はこれから自身が留学する高校がある地域での強豪校だと知らなかったですが、二人とも次に会った時にはお互いの成長を見せられるようにと約束しました。
アスリート指導インターシップ活動報告 2019.04.05
昨年10月に来日し、語学学校に通っていた周くんは、今年初めの入学試験に合格し、先日は無事にビザもいただきました。そして入学前の説明会も参加して、いよいよ高校での留学生活も始まろうとしています。この半年間は、日本語能力だけでなく、礼儀やコミュケーション能力が向上しとても成長したと本人も感じているようです。この成長は環境はもちろん、彼自身の努力がも番大きな要因でしょう。授業後の時間を活用し、日本語を勉強したり、野球の感覚を鈍らせないように身体を動かしたりしていました。また新たな一人の留学の挑戦が始まります。彼の目標である文武両道の野球選手に近づけるようにサポートしてまいります。
いよいよ入学 2019.03.29
台湾のプロ野球は今年で30周年を迎えました。昨年12月から今年3月まで台湾野球連盟が30周年の展示会を開催していて、すでに2万人を超えた入場者があったとのことでした。台湾には東京にある「野球殿堂博物館」のような施設はありませんが、今回の様なプロ野球を中心とした展示会を開催するのは初めてです。開催期間は台湾の現役プロ野球選手やOBを招いて観客と一緒に展示会を楽しみます。
そしてこの30年間台湾のプロ野球は大きな成長を見せました。時には様々なできことや困難を乗り越えながらも、それでも若い選手に大きな夢や目標を与え続けてきた台湾のプロ野球の歴史に感銘するものでした。
小さな野球少年はプロ野球選手になることが夢です。そして全員がそうなれるものではありませんが、野球を通じてチームワークややり抜く力などその後の社会で勝ち抜くための大切な能力を学ぶことがでます。そしてわれわれもアスリートのキャリア開発にどのように貢献していくかを展示会を観ながら考えました。台湾のプロ野球の次の30年を向けて、わたしたちも事業を進めてゆきたいと考えます。
台湾プロ野球30週年特展 2019.03.22